職場の人間関係を深めるために仕事以外の場で同僚とつながることには キャリア形成・心理的サポート・チームの成果向上 などの大きな利点がある。一方で、プライベートとの境界を曖昧にすることは評判リスクや不快な交流につながる可能性もある。
リーダーや従業員が仕事以外の場で交流すること自体に焦点を当てるのではなく、「どこで」交流するか を重視すべきである。適切な環境を選ぶことでリスクを抑えつつ有意義な人間関係を築き、組織における信頼・支援・文化の向上につなげられる。
筆者らの研究によれば、リスクを抑えつつ恩恵を得るには交流の「場の設定」が重要であり、効果的な「関係を保持する環境」には以下の4つの特徴がある。
- 柔軟性 – 多様なニーズやレベルに応じて参加できる(例:オンラインフィットネス、ヨガ)。
- 正当性 – 社会的に受け入れられる活動である(例:読書クラブ、ランニングクラブ)。
- 道徳性 – 健康や公益など、善良で価値ある活動とみなされる(例:ジム、ボランティア)。
- 遊び心 – 楽しさや余暇性を伴う(例:フェスティバル、即興劇)。
ケーススタディ:ペロトン(バーチャルフィットネス)
オンラインプラットフォーム「ペロトン」はこの4要素を備えており、同僚同士やリーダーと部下の関係を深める場として機能していた。利用者は上下関係を超えて交流しやすくなり、
- 率直なコミュニケーション
- キャリア支援(昇進やメンターシップ)
- 孤立感の軽減とサポート文化の形成
といった成果が得られていた。
詳細は下記参照。定期購読登録が必要です。
“Research: The Best Ways to Connect with Colleagues Outside of Work,” HBR.org, July 02, 2025.