現代のチームは、メンバーの入れ替わり、戦略の変化、外部プレッシャーなどによって絶えず揺れ動いている。しかし多くのリーダーは変化に直面しても立ち止まらず、前進を優先してしまう。真の成功には、定期的な「リローンチ(再始動)」が不可欠であり、それは失敗ではなくリーダーシップの証といえる。
チームは生き物のように絶えず変化するため、意図的に再始動し、信頼・目的・役割・行動規範を見直すことが不可欠である。リローンチを通じてリーダーはチームの活力と信頼を高め、変化に適応しながら持続的に成果を出し続けることができる。
筆者らは数百のチームを支援した経験をもとに、チームを活性化し軌道修正するための6段階ロードマップを提示している。
- 再評価する
問題の根本原因を診断する。率直な対話、匿名調査、心理的安全性を確保した議論を通じて実情を明らかにする。 - 再びつながる
信頼と心理的安全性を再構築する。弱さを隠さずリードし、オープンな対話や建設的フィードバックを促進する。 - 再構想する
チームの目的やビジョンを明確化し、未来志向で一致を図る。単なる問題解決にとどまらず、意義や価値を再確認する。 - 再契約する
役割・責任、意思決定プロセス、協働の規範を明確化し、「チーム・オペレーティング・システム」を更新する。 - 再活性化する
小さな成功を早期に積み重ね、称賛することで前向きな勢いを育む。チェックイン、振り返り、1on1やピアコーチングなどを活用する。 - 再調整する
リローンチを一度きりのイベントで終わらせず、進捗追跡、マイクロフィードバック、ルールの定期見直しを行い、勢いを持続させる。
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“6 Steps to Reset a Demotivated Team,” HBR.org, July 08, 2025.