HBR Article:ビジネススキル「メールに感嘆符を使ってもよいか、考えすぎる必要はない!」

 本論文は、メールなどのビジネスコミュニケーションにおける「感嘆符(!)」の使い方が、相手にどのような印象を与え、また男女でその使用意識がどのように異なるのかを明らかにした研究である。

感嘆符は、性別による規範や悩みを引き起こしやすいが、実際には温かく好意的な印象を与えるポジティブな要素として働くことが多い。性別に関係なく、必要以上に気にする必要はない。

1. 感嘆符の使用は性別と強く関連付けられて認識される

  • 仕事関連メールに感嘆符が含まれていると、61% が書き手を女性と予測。
  • 読点・句点のみの場合は、女性と予測した人は 21% に減少。
  • 女性は「女性は感嘆符を使うもの」という規範を強く感じ、男性は「男性は使わないもの」という規範を認識する傾向があった。

2. 女性は感嘆符の使用により悩みやすい

  • 女性は自分が「使いすぎでは?」と気にしがち。
  • 感嘆符によって他者にどう思われるかを、男性よりも強く懸念する。
  • 男性は平均的に「適切に使えている」と感じている。

3. 感嘆符は書き手の印象に“プラス”の影響を与える

  • 感嘆符を使ったメッセージは、
    ・温かい
    ・熱意がある
    ・全体的に肯定的
    という印象につながり、「一緒に働きたい」という評価が高まる。
  • 一方で、
    ・分析的思考力
    ・権威性
    は若干低く評価される傾向があった。
  • しかし、能力そのものの評価には影響しない。
  • 男性が使っても女性が使っても、評価傾向は同じ。性別によって特別な不利益も生じない。

4. 意味すること(インプリケーション)

  • 女性は日常的に、些細なコミュニケーションでさえ性別規範に左右され、負荷を抱えていることが示された。
  • 男性リーダーは、女性がメールひとつにも悩む背景を理解しづらいため、職場の無意識バイアスに気づく必要がある。
  • 本研究の結果は、「感嘆符を使っても問題ない」という安心材料になる。
    • 温かさ・熱意・好印象にはプラス。
    • 能力評価への悪影響はなし。

5. 注意点

  • 研究は米国で実施され、文化・組織風土・上下関係などにより評価が変わる可能性がある。
  • 感嘆符の印象は状況次第で異なるため、完全に一般化はできない。

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