HBR Article:ビジネススキル「活力を取り戻せる「積極的な休暇」の過ごし方」

多くの人が、自由時間にテレビを見たりスマホをいじったりして「休息」しているつもりだが、週明けも疲れが取れずリフレッシュされていないと感じている。

単なる「休む」ではなく、意図と成長を伴った余暇の使い方=レジャークラフティングを取り入れることで、個人の幸福感と仕事の充実度を高めることができる。特別な時間や資源は不要。意識の持ち方を変えるだけで休息の質が大きく変わる。

筆者の提案:レジャークラフティング

「レジャークラフティング(leisure crafting)」とは、余暇をただ消費するのではなく、以下のように意図的かつ成長志向で活用するアプローチである:

  • (1)個人的な目標を設定する
  • (2)社会的つながりを強める
  • (3)学びやスキル形成に焦点を当てる

この方法は、ウェルビーイング、メンタルヘルス、生活の満足度、仕事のパフォーマンスの向上に寄与し、バーンアウトの予防にもつながる。

研究結果の概要

  • 11件のフィールド調査(2400人以上のプロ対象)では、レジャークラフティング実践者の方が:
    • エネルギーが高く、
    • 気分が前向きで、
    • 自律性・有能感・社会的つながりが強いと報告。
    • 「人生が有意義である」「仕事に意味がある」と感じる傾向が顕著。
  • ランダム化試験(257人)では、介入グループ(レジャークラフティングを4週間実践)で:
    • ウェルビーイングが対照群の1.6倍に向上。
    • 自己効力感と創造性も有意に上昇。
    • 仕事のエンゲージメントやパフォーマンスも改善。

具体例

  • 映画好き:英国映画ベスト100を毎週1本見てレビューを書く → 批判的思考と文章力向上。
  • ランニング愛好者:ハーフマラソンを目指して計画を立て、ランニンググループに参加 → 体力向上+社会的交流。
  • ファンタジーフットボール:トレード戦略のワークショップ+予測モデリング学習 → 趣味を通じたスキル習得。

実践のためのステップ

  1. エネルギーが湧く活動を見つける
    • 活動自体よりも、そのアプローチが重要。
    • 自分に合った楽しめることに、小さく実行可能な目標を設定。
  2. 目標を具体化する
    • 曖昧な「○○したい」ではなく、「○○を週1回やる」といった具体的で進捗が追える目標に。

詳細は下記参照。定期購読登録が必要です。

関連記事

カテゴリー
アーカイブ