人員補充が完了しても、リーダー自身が仕事の仕方を変えなければ忙しさも成果も改善されない。欠員期間中に抱え込んだ業務や関与の仕方を惰性で続けてしまうとリーダー本人の成長機会を奪うだけでなく、新たに加わったメンバーの自律やチーム全体の成果も阻害する。本稿は、ようやく人材を確保したにもかかわらず余裕が生まれないリーダーに向けて「仕事を手放す」ための4つのステップを示している。
人員増強の真の価値は、リーダーが「何をやるか」ではなく「何をやめ、何を任せるか」を選び直したときに初めて発揮される、という点が本稿の核心である。
第一に、不要になった会議から意識的に外れること。自分がいなくても機能する会議や意思決定を新任者に任せ、報告を受ける立場へ移行することで、時間と責任の所在を明確にする。
第二に、もはや自分の役割ではない業務を人に委ねること。質への不安から再介入するのではなく、レビューの仕組みやプロセスを整えることで、手を出さずとも成果が出る体制を構築する。
第三に、時間を戦略的に使うこと。忙しさ=価値という思い込みを手放し、自身が最も影響力を発揮できる領域(方向性の提示やステークホルダー調整など)に、意図的にまとまった時間を投資する。
第四に、自分をいたわる時間を確保すること。仕事から離れることへの不安や習慣的な過労に気づき、意識的に休息や小さな楽しみを取り戻すことで、燃え尽きを防ぎ、持続可能なリーダーシップを実現する。
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“How to Let Go When a New Hire Takes on Your Old Responsibilities,” HBR.org, October 28, 2025.