従業員のエンゲージメントを高める鍵は、表彰や一般的な感謝ではなく、個人の独自性と生み出した影響を具体的に認める「アファメーション」である。リーダーが日常的にこれを実践することで、従業員は自分の価値を実感し、自発性と定着率が高まる。
要約
多くの企業が表彰制度や感謝イベントを導入しているにもかかわらず、従業員の多くは「十分に評価されていない」と感じている。原因は、単なる感謝や評価ではなく、個人のユニークな価値や影響を認める「アファメーション」が不足しているためである。
アファメーションとは、以下の3つの違いの中で最も深い承認を指す。
- 感謝:存在や役割への敬意
- 評価:具体的な行動や成果の承認
- アファメーション:その人ならではの価値や独自性の認識
人は「唯一無二の存在として認められたい」という欲求を持つため、個別性を伴うアファメーションは意味・満足感・自尊心を高め、エンゲージメントを持続させる効果がある。
リーダーが実践すべきアファメーションの3つのスキル
- ユニークな才能に注目し言語化する
強み・目的・視点・知恵の4要素に着目し、個人の特性を具体的に伝える。
これにより、本人が気づいていない価値を自覚させる。 - もたらした変化を示す
行動が組織や顧客に与えた影響を具体的な証拠で示す。
例:成果の写真共有、エピソード記録、顧客の声の伝達など。
自分の仕事の意義を理解することで、モチベーションが向上する。 - 意味のある感謝を伝える
効果的な感謝は次の4要素を含む。- 詳細(いつ・どこで)
- 行動(何をしたか)
- 資質(どの強みが発揮されたか)
- インパクト(どんな変化が起きたか)
これらを組織文化として定着させるには、リーダー自身が模範となり日常的な対話の中でアファメーションを行うことが重要である。
従業員が「自分は価値ある存在だ」と感じるほど、自発性・パフォーマンス・定着率が向上する。
詳細は下記参照。定期購読登録が必要です。
“The Power of Affirmation at Work,” HBR.org, December 19, 2025.